もろみ酢の「母」泡盛とは？

もろみ酢は沖縄の自然が育んだ美容と健康に嬉しい天然酢です。もろみ酢の母ともいえる琉球700年の歴史を持つ焼酎「泡盛」。沖縄を代表するお酒（焼酎）です。琉球が中国や東南アジアとの交易が盛んだった14世紀の中頃に受け継がれた日本最古の蒸留酒です。琉球王朝時代には中国や日本への献上品として珍重された王府の御用酒でした。また17世紀頃には江戸や上方に、薬用酒として出回ったと云われます。

沖縄独特の黒麹菌

泡盛には特徴があります。焼酎が主に白麹菌を用いるのとは対照的に沖縄独特の黒麹菌を用い、100％米麹だけで発酵させた蒸留酒です。泡盛は最近の研究で人間の体に重要な酵素が豊富に（ワインの約1.5倍）含まれており、様々な病気の予防に発揮するといわれています。まさに長寿沖縄が生んだお酒「泡盛」なのです。

沖縄長寿を支えてきた「もろみ（かしじぇー）」

泡盛を蒸留した後に残る「もろみ」を沖縄では「かしじぇー」と呼びます。沖縄の人々は昔からかしじぇーを豚肉料理などの琉球料理に使ってきました。この「もろみ」には泡盛独特の黒麹菌・酵母を用いて発酵・熟成させる過程で生成されたクエン酸を主体に有機酸類・必須アミノ酸類・ミネラル・ビタミン群を多く含んでいます。黒麹菌が主にクエン酸を生成し、酵母の発酵でアミノ酸類が生成されます。泡盛を蒸留した後に残る「もろみ（かしじぇー）」こそ、沖縄の長寿を支えてきた健康の源なのです。

純国産黒糖使用（西表島）

さんさんと輝く太陽の恵みをいっぱい受けて育った、黒糖の名産地として名高い波照間産黒糖を使用しました。鮮度のあるうちに搾汁し、伝統的な製造方法で造った黒糖には豊富なミネラルやビタミン群が含まれているため、沖縄県の長寿とも関係が深いと言われています。

沖縄県産品（大宜味村）シークヮーサー使用

沖縄の人にとって身近な果実で、ヒラミレモンともいい、奄美大島以南の南西諸島で栽培されている柑橘類です。シークヮーサーにはビタミンC・B1・ポリメトキシフラボノイド（高分子化合物）の一つである「ノビレチン」の含有率がほかの柑橘類より高いことで近年脚光を浴びています。シークヮーサーの里として知られる大宜味村は沖縄県下でも特に名高い長寿村です。

健康酢の常識を超えた飲みやすさ

もろみ酢の魅力はなんといっても豊富に含まれる成分と、その飲みやすさにあります。泡盛から摂れる「もろみ」に沖縄の特産品「黒糖」を加える事で、とってもフルーティーな味わいに仕上っています。従来の健康酢は酢酸（醸造酢）が主体となっていますが、もろみ酢は黒麹菌によって生成される「クエン酸」が主体になっているため、胃を荒らしたりし鼻にツーンとくる酸味がありません。お水などで何倍か希釈することなく、手軽にストレートでお飲み頂けます。従来の健康酢は飲みにくいという声が多数ある中、美味しく飲んで楽しく続けて健康管理に役立てる、そんな健康酢が「もろみ酢」なのです。

お料理にも最適

もろみ酢はお料理などにも重宝します。もろみ酢の場合、ほのかな酸味や黒糖の上品な甘みが料理と良く合うため魚料理や煮物、またドレッシングなどに最適です。炒った大豆をもろみ酢に漬けて酢大豆にしたり、様々な料理の隠し味にも良いでしょう。もろみ酢を冷凍庫に入れてシャーベットにすると美味しいデザートの完成です。